さんき
というタイトルで2幕時点で文章を書いていたのに眠らせていて、今になってなんとなく掘り起こしてみます。
始まりましたね。毎週楽しみです。
先行上映会で第2幕まで先に見ていたのでしばらく黙っていたのですが、3期とても良いつかみで好スタートを切ったなあと期待以上でした。どうなるんだろう
2期の話からします。
2期はおそらくほしたにの憧れを追うことからの開放・卒業をゴールにしていたと思います。
2期、賛否両論だったなあと思い返します。
個人的所感、展開の急さや起こったトラブルに対してのなんともいえなさは確かにあったけど、いいところは3期に大いにつながる要素があったことだと3期が封切られていく中でぼんやりと考えました。
1クールという短い尺の中で、物語を展開させるにあたって起承転結の転の部分が総じて急かつ安易になりがちで、時には無茶があるという印象を受けたこと、大勢を描こうとしても限界があって、主人公とは別なところで動くキャラクタの見せ方まで手を回しきる余裕がなかったと感じた(特に先輩たちの動きが突発的に見えてしまった)こと等々は確かに思うところではありました。
でもそれだけだったかというといいところももちろんあって、1期でのステージに立つというゴールを破天荒な手段でも成し遂げ、OVAで恩師を送り出すことを経た後で、2期では個人レベルでのステップアップや成長を描けたことだと思います。
たとえば柊先輩が自分の決断で飛びたてたことだとか、なゆきくんがチームの一員として誰かのサポート的立場じゃなくて自分が自分と向き合ってオーディションに臨めたことだとか。つきがみくんはお兄さんへの意識から解放されたと思うし、てんげんじくんの舞台人としての姿の描写や、弱いところを見せないうがわくんが抱えた不安にフォーカスを当てたこともそう。とらいしは課題がみえてきたし、くがは……と考えるとおおむね調子よくGoing my wayしていた気もする。
去っても敗れてもそれによる成長がもっと大切なこととして捉えられるというのはまだ学生・役者の卵であるからで青春モノの特権だなあというところと、なにより輝かしく前向きなところだけじゃない、臆病さだとか恐れや一歩踏み出せないところまで掘り進めて克己させるところ、だいすきです。
(逆に課題のない(というのはおかしいけれど)実力が抜きん出ているいぬみねや、とくに穏やかで何も問題のないはちやくんだとかはスポットが当たりにくかった。問題がないと人物描写がうまくできないのはよくないところ)
2期は本当に登場人物が多くて、大きな目標としてほしたにの憧れからの卒業を掲げ、その傍らチームメイトや新キャラのケアを漏らさずかつ主人公とはもう別のところで活動している先輩やOBの思惑をきちんと描いてってやっていると絶対1クールでは終わらない。そんな中でも主人公だけではなく全体的に未熟な部分の底上げ(というといやな言い方だけども)解決し切れていない課題を持っている子達の問題の解決に当たったからこそ、3期で心機一転して原点回帰だってパワーアップだってなんだって出来るような気持ちで今いられるのかもしれない。
2期はそういう意味で、積重ねと清算と打破の時期で3期でその土台が利いてくるのかもしれないって改めて思ったんだ……
やっと3期の話、でも長くなっちゃったので次に続けます。