週報#71(2023/12/30)

本年さいごの週報です。
今年もありがとうございました。
翌年も何卒よろしくお願いいたします。

最近ありがとうございました、よろしくお願いいたしますを
社交辞令でなく本心で言えるようになった気がします。
(いつも口先だけだったと言うわけではないけれども)

そして今年の絵のまとめについてですが、
今年はなんと、ありません。
まとめるだけのものがありません。

なんだか慢性的に忙しくて色々と思いつきはするものの、
絵に起こしている暇がありませんでした。
ネタノートの項目ばかりが増えていきます。

来年はこの辺りも充実させていきたいし、
ワークライフバランスとやらを探っていきたい。
仕事でちょっと頑張るのも嫌いじゃないのでバランス取りが苦手です。
嫌いじゃないものの、ちょっと無理した後の燃え尽き感や、
自分にはこれしかない感に苛むのも本当なので、
もう少し器用になって気にしないマインドを小さじ一杯ほど身に付けたい。

▼バクチク現象2023

“12月29日はBUCK-TICKにとってハレの日です。”

Gt.の今井さんの言葉がとても印象的でした。

“悲しんでもいい、号泣してもいい、でも苦しまないでください”
”いなくなったことではなく、生きていたということ、存在していたことを大事にしてください”
(意訳なので微細な違いは大目に見てください)

今井さんの今回の衣装がハレの日に相応しい赤と金の衣装でめちゃくちゃかっこよかった.
(今井さん、いつも超オシャだけど今回は特に特によかったな…ほんとに…)
あの金のタイツと赤のもこもこブーツでラック500%上がりそう。
下手の星野さんが銀ピカなのもよい。

最初の曲が疾風のブレードランナーだったのもめちゃくちゃ良かったな……

あの疾走感あるイントロと今井さんのMCで自分の知っているBUCK-TICKがいるという安心感と、
でもスポットが照らしているセンターにあっちゃんがいないという実感とが一気に襲ってきて
ぐちゃぐちゃになったけど開幕ブレードランナー、本当に良かった。
毎年の年末のライブはいつも前向きなセットリスト(だと思っている)で、
今回も例に漏れずそうで、アッパーな曲は楽しくてゴシックな曲は素敵で、
そして優しく締めくくってくれるパワフルでチアフルなライブでした。
毎年本当にありがとうございます。
(今回の魔王枠は夢魔さんでしたね)

準備期間も少なかったであろう中で
映像や音楽・音源を用意したメンバーやスタッフの力も感じました。
何かを作り続けることは、地道にやらなければいけない部分があることや
我慢や忍耐が必要ということを少しは知っているので、
5人でコンスタントにアルバムをリリースし続けツアー・ライブを続けていくところは本当にすごいと思っています。

BUCK-TICKとの出会いははっきりと覚えていて、
かつてFM FUJIでGLAYのHISASHIさんがパーソナリティを務める
サーバーネットシティ フルメタルミックスというラジオ番組があったのですが……

この投稿だいぶ長くなりそう。
副題はきっとBUCK-TICKと私……
自分語り回ということで……
そういうバンドがあることを知っていただけたら十分なので……
この先は時間のある方だけどうぞ……

サーバーネットシティ フルメタルミックスというラジオ番組があったのですが、
(新聞欄ではヒサシのシティーと略されていて、
今思い出してもちょっと面白い略題です。
小学5年生にしてHISASHIに多大な影響を受けたマトン魂は、
GLAYが出る番組がないかと毎日の新聞チェックを欠かさないのでした。
そんなアナログな方法で推しの番組を見つけてうきうきで毎週MDに録音をしていた時代が懐かしい。)

サーバーネットシティ フルメタルミックスというラジオ番組があったのですが、
ある回でBUCK-TICKの今井寿さんをゲストに迎えてWヒサシ対談が行われました。
そこで当時の最新曲Alice in Wonder Undergrounが流れて
とてもとても衝撃を受けたのでした。

このポップでちょっとミステリアスでゴシックな世界観がね……
いいよね……
いいんだわ……
(MVは女の子の真後ろに粘着するおじさんがとにかく怖かった記憶。)

昨年のDIQでも聞くことができて嬉しかった記憶があります。
これとDIABOLOは興味を持つきっかけになった曲なのでライブで流れるとうれしいね。
memento moriやRAZZLE DAZZLEもヘビロテしたのでこのあたりの曲には特有の思い入れがある。

▽異空

ことしリリースの最新アルバム、
一番好きかもしれない。
聞きやすい曲が多いものの、スルメというか…聴き続けても味がなくならないんだ…
音が多くて曲のテイストも幅広いからずっと楽しめる。
インスト曲後の2曲目のSCARECROWの急にぶん殴ってくるみたいな迫力もだいすき。
先行シングルの無限LOOPが非常にチルくて大好きなので、
アルバムもとても楽しみにしていました。
明るい曲調の曲でもどこかしらに引っかかりがあったり、綺麗事だけでは済まない世界観と、
それを表現する力がすごいアルバムです。
インストも良いし、ヒズミみたいなひねた曲やイカロスみたいな曲もありつつも
1枚のアルバムとしてまとまっているのでおすすめです。

△MVのエレベータを目の前で締められるあっちゃんのとこでなんでやねーんってなってまう。
だれも ”開”を 押さないのである!

超変化球な曲やストレートな曲がありながら
アルバム単位では毎度まとまりのある良い作品になっているのでよくわかんないけどすごいんだ。
すんごい変な(貶してない)音やコードやリズムの曲も、
なんだこれって思いながら何度か聴いてるとこれが欲しかったんだ…ってなるから
飲んだことないどっかの国の酒とか知らないスパイス入ってる東南アジアあたりのエスニック料理みたいなところがある。

▽arker than darkness -style93-

ところ変わって93年のアルバム。
曲の個性が強いけど不思議と一貫しているアルバム代表(個人的見解)。
櫻井さんの歌詞のキャラクターが一貫しているからかもしれない。
個人的に今年密かにブームを起こしたアルバムでした。
誘惑からの青の世界からの神風の流れが好きすぎる。
頭がイカれそうな時に聞きたいアルバムでもあるので、
もしその辺にイカれそうな人がいたらラジカセ持っていって、しっかりしろ!って言いながら聞かせとくと思う。
誘惑のver.2021もとても良いんですよねこれが…

△バンドのアレンジのセンスの良さと櫻井さんの表現力が半端ない。

▽memento mori

memento moriというタイトルで琉球音階の曲をやるアーティストが一体どこに…?
ええここにいます。
バクチク現象2023でもセットリストの中後半に組まれていて、
隣のお姉さんも私も号泣してしまったけど
力強いドラムとベースの前奏からの明るいコーラス、
”ダイジョーブさ人生はoh yeah 愛と死”の歌詞。
櫻井さんのこの強烈なビブラートと引き出しの多さとギターリフの良さもな、なんかもうすごいよな、
人が亡くなることについて向き合い、それはどうしようもなくて
人ひとりでは立ち向かえないものだと知ってから歌詞にもよく目を向けるようになって、
この今井さんの死生観と人間讃歌の考え方はすごく素敵で強い生き方だなと思うようになりました。

というかこのアルバム、超ロックよりで全体的に熱くて勢いがあって良いアルバムで、
BUCK-TICKのアルバム3枚紹介して、と言われたら
最新の2枚を勧めて3枚目にこれを勧めるかもしれない。
今回のライブではLullaby Ⅲも出てきて嬉しかった。
先行シングルのGALAXY, HEAVENも良くて
19年のロクスソルスの獣たちのアンコール、”愛ノ歌”からの”さくら”からの”HEAVEN”の流れが良すぎていまだに記憶にあります。

先日の櫻井さんの訃報を受けて、BUCK-TICKの曲をたくさん聞いて色々と思いながら過ごしました。
正直聞き込まなかった時期もあるし、ライブに足繁く、というタイプでもないので、
熱烈なファンであるとは言えないかもしれないけど、
ティーンエイジ時代から今に至るまでに受けた影響は大きかったんだと気づきました。

自分の好きなものに対して楽な姿勢で向き合って”好きだなあ”ってやる時間や余裕って大切で、
最近それが足りなかったとも感じる。
オタク、どうしても一点集中気味になるし多弁気味になるし極端表現使いがちだしインスタントにインターネットの海に感情吐き出しがちだし発信力を意識しがちでそれ以前に今を生きるので精一杯だけれども
自分の中の本当の感情に目を向けて実感するのも大事なことと感じたこのごろでした。

そんなこんなで2024年も良い年にしたいと思います。
皆さんも良い年を過ごせますように。

✌️