週報#49 (21/03/02)

オタクの週報を読むのも良いけど仮面ライダービルドを見てほしい。

▼仮面ライダービルド

言わずと知れた(?)2017-18年のニチアサ特撮。
色々と勧めたいポイントはあるものの、ビルドを知らないまっさらな心に仮面ライダービルドを刻み込んでほしいので多くは言えない、言いたくない…………
ただ、ルーツが知れない不安定な2人の間にある絶妙な情だとか、孤独なヒロイズムだとか、まあ、その、見てください…………
ちょっと途中でだるくなったりモヤッとしても、とにかく最後まで、49話”ビルドが創る明日”まで、最終話まで見てほしいです。
(45話まで見たら劇場版も見てみると尚良いです。)
一人でも多くの人がBe the oneの前奏で無条件で沸き立たざるを得ない体になりますように。

▼Pokémon LEGENDS アルセウス

スタッフロールとラスボス戦(?)まで終わりました。
サブクエは除いてあとは図鑑を完成させるだけ。(それがめちゃ大変じゃん)
なんというか、まあ結構やるせないというかすっきりしないものを残してくれましたねえ…………

以下、ネタバレを含むのでネタバレは見たくないよって人は今週の週報はここまでということで仮面ライダービルドを見てください。
私もネタバレは見せたくないし、仮面ライダービルドを見てほしいので…………

▽ワンクッション。
Pokémon LEGENDS アルセウスはこういうゲームです。

以下、まあまあ長いです。

まずエンディングクレジット、これドラクエ3なのでは?大丈夫?ってなりますやん…
そもそものDQ3のエンディング知らない方はDQ3を是非やってほしいのだけれど…
結果、主人公は引き続きヒスイライフを楽しんで(?)いるようなので結構ではありましたが。

元いた場所に帰る手がかりも、そもそもなぜこの災厄(時空の割れ目)が発生したのかも根本原因がわからないままのお祭りエンディング。
この後もメインクエストが残っているあたり、エンディングではなくひと区切りという位置付けなんだろうけれど、
ロールプレイングのプレイヤーとしてはなにも解決してないぞ……?という気持ちが色濃く残る中でクレジットを眺めるわけです……

そしてエンディング後のラスボス戦。
完膚なきまでにやっつけたいという気持ちが湧いてしまったので、一度勝ったけど電源を落としてパーティを強化して再戦した……
やるせない……
他人の夢を砕くのは気持ちのいいことじゃないんだな……
どんなにわがままで北海道全土に迷惑をかけるほど凶悪なものだったとしても、
それに縋るしかなかった人間の夢を砕くのは……

ラスボスはラスボスなりに重い過去を抱えてそうで、
・つらいこともあった
・元からこの土地にいた(少数?)民族?
・わりとこのヒスイの土地にも人にもいい感情を抱いてなさそう
・心の拠り所が神話で、知的好奇心を満たして心を埋めてきた(?)
・神話に描かれている神を従えその力で世界を変えたい(←夢)
・↑が叶ったら、ヒスイの土地も人もポケモンも跡形もなく消すから!
・神話に倣って時空の裂け目を作って神をどうにかしようとした(←夢を叶えるためにやったこと)

これに対して神ことアルセウスは主人公俺氏を召喚するわけだが…………
やれやれまいったぜ…………
いっちょ北海道救っちゃいますか…………

結末がもっとベタに悪者をやっつけた!くらいのものだったらいいよ。
神のなんかすごいオーラに当てられて禍々しくなった悪役を主人公が救う!とかだったらよかったのよ。
結局彼が見せたものは、主人公には敵わなくてギラティナ頼みになるものの、それも思うようにいかなくて罵倒して、
結局ほしいものをひとつも手にすることができない人の姿で、
我々が見たのは心身ともに拠り所を無くして肩を落として世間から姿をくらます人間なのよ…………
(あと神リスペクトな独特なファッションコーディネート)

思惑ありとは言え、ストーリー終盤で村を追い出された主人公に拠点を与えてくれたのがこの人というのもあって、
この物語で最終的に居場所がなくなってしまった姿を見せられるのは気が沈む。
そして主人公の知らないところでギラティナの心を伝えに村に一度戻ってから姿をくらませてるのも重い。
この人がポケモン図鑑の完成を楽しみにしてたっていうのは本当だと思う。
徹底的に悪いやつでいてくれよ…………
ギラティナは爆速で探しに浜に出た……
あまりにもかわいそうだったので……

あぶれもの(ラスボスとギラティナ)を思ってしまうのは、プレイしていて道中なんとなく孤独感があったから、というのもある気がする。
このゲーム、主人公と同じ目線の登場人物がいないんだよね…………
ポケモンを上手に扱えます!優れた投擲能力でモンスターボールを捌きます!そして無敵の回避能力!
という異世界転生モノに許された俺TUEEE!をしながら荒ぶったポケモンを鎮めていくわけだけども。
そもそもポケモンのゲームって一人旅だしNPCとの濃ゆい絡みもないので孤独っちゃ孤独だけど、
いつもは同じようににチャンピオン目指すライバルや同じようにポケモンを扱う道端トレーナーがいたし、
力量をためす役割のジムリーダーが各地で待っててくれた。(莫大な維持費がかかってそうな手の込んだジムを構えて)
一方で、この世界では主人公だけが異質だし、人を試す方法も試す側のルールで3対1の勝負とか仕掛けてくる。
(それで認められたら問題対応をまあまあ丸投げされる。)
足並み揃えて同じ方法で頑張ってくれる人がいなくて、試されるだけ試され続けるストーリーってけっこう孤独なんだな……
序盤に出会った人たちは優しい人が多くて終盤まで寄り添ってくれるけど、中盤から個性煮詰めた変な人ばっかり出てくるし……

(今作、やせいのポケモンが強いので強いポケモンを手に入れたら取り替えるのが近道なんだろうけど、
序盤のポケモンを心の拠り所にしてしまったのでクレジットまではほぼ固定メンバーだった……
足の速さがかなり有利に働くのですばやさに振ったフローゼルめっちゃ強いし……)

ポケモン図鑑の完成けっこう大変なのでやらないつもりでいたけど、ギラティナに免じて(?)ちまちま進めようかなくらいの気持ちになる…
ラスボスに関しては追加コンテンツでもしも戻ってきても簡単には許さないけど、
この人の人生の行く末を見てみたいという気持ちがあるので次々作くらいで伝記とかそういう形でなにか残ってたらいいなと思いました。

まあそもそも今作の世界線がどういったものなのかわからないんだけど。
主人公俺氏がポニータとかドククラゲとか調査しちゃったからオーキドの出る幕ないんだが?

主人公の存在も、できたら違う世界や現代から連れてこられたとかではなく、
アルセウスが問題解決のために作り出した”ちょうどいい存在”だったらいいなって思っています。
そもそもストーリーの始まりが神のいる空間で、現代の描写はないから主人公の”元いた世界”というものが存在しているかも知らないんだよ……
でもアルセウス、しれっと「あなたのこと元いた世界から引き抜きてよかった^^!」とか言ってきそう。

△みんなかわいいね