一週間がはえーのよ
▼われはロボット アイザック・アシモフ
アシモフ大先生の短編集ですね。
実はまだ半分弱しか読めていませんが……
かのドノヴァンとパウエルの話は3つくらいこの本で読めます。
ドノヴァンとパウエルの話というのは、ロボット工学三原則に則っていないような、人間が想定していないような挙動をするロボットに対して、どうしてそのような挙動をしてしまうのか?をロボット工学三原則に立ち返りながら(そのルールの穴や問題点を見つけたりしながら)USロボット社のエンジニアの2人が解決していく短編SFです。
終始頭を抱えイライラしつつも、どうして思うように動かないのか?を試行錯誤して解決する話ですが、SFでありつつも問題の根本は三原則という最大公約数なルール(とフレーム問題)にあるため、小説向きというか文学向きで好きです。
どうして今われはロボットなのかというとはだかの太陽を読み終えて続編の夜明けのロボットを読もうとしたら絶版らしく、近場ではどこにも売っていなかったからです。
▼はだかの太陽 アイザック・アシモフ
本当はベイリとダニールの話を読み進めたかったのよ。
鋼鉄都市、はだかの太陽、夜明けのロボット、ロボットと帝国は、私服警官イライジャ・ベイリと超イケメンハイスペック人間そっくりロボット R・ダニール・オリヴォーのシリーズなんですが(この”人間とロボットの警官バディ”ね)
鋼鉄都市は宇宙に住む人間(地球に住む人間より高度な技術を持っていて管理統制された社会の人々)の間であろうことか殺人事件が起き、唯一の犯行可能な人間もどうやら無実、ロボットであれば犯行は可能だが三原則によって人を殺すことはできないため疑いをかける相手ではない……という手詰まりな状況に、地球の警官ベイリとロボット刑事のダニールが挑むあらすじです。
これも三原則の不足を見る作品ですが、何より人間とロボットの警察バディが良いですね……。
ベイリはロボットにも宇宙の文化に対しても友好的な人間とは言えないのですが、三原則も逆手に取れるくらいには頭も切れて、賢くて、人間くさい。
Detroit Become Humanのコナー編は少なからずこの鋼鉄都市のシリーズも意識にあったのではと思っています。
そしてはだかの太陽、これも2人が別な星の殺人事件を追う作品です。
この星が特徴的で、一人ひとりが広大な土地で誰とも接触せずに暮らし、コミュニケーションは立体映像での面会、人口過多を回避するために人口が計画的に調整されていて、幼少期を終えた後に人と接触するのはパートナーが割り当てられる時、という管理された生活様式が根付いている社会です。
そういう地球から見たら特殊な社会でベイリは捜査がやりにくいったらありゃしない、じかに会わせろ!と言いまわりその星の人々にはドン引きされたりするわけで、頻出するこの”じかに会う”というワードには偶然にも今の状況にささったりもする。
地球から見たら異質な外の文化と社会との戦いはあるものの、ベイリ自身も閉鎖的な地球の社会から外の世界を知り始めて興味を持っていく様が非常に良いです。
▼白元 ゆたぽん
急に寒くなってきて暖房つけたり電気ヒータつける程でもないけど……ってときに本当に便利。
みんな風邪ひかないようにね